■ジレラ・GP800
陸の巡洋艦、時に大型クルーザー級の乗用車に与えられる称号だが正にGP800は陸の巡洋艦と呼ぶに相応しい、スクーターという域を超えた存在で有ることが今回のツーリングで明らかになりました。一般道での挙動や使い勝手に付いては是非当店へお出で頂き御試乗頂ければと思いますので今回は普段御試乗頂く際に体験出来ない高速走行に付いて主にインプレッションしたいと思います。
それでは一般道から高速道路へ入ります。当店試乗車のGP800にはETCが未だ付いていない為一般レーンから入りましたが矢張り1度でもETCを体験するとカードや料金の受け渡しが煩わしいですね、皆さんバイク用ETCは便利ですよ!
料金所を過ぎ合流レーンから車線変更し本線へ入ります。こんな時でもGP800のパフォーマンスの良さを体感出来ます。250ccクラスですと多少なりとも合流に気を遣ってしまいフルスロットルで加速させますがGP800の大パワーを持ってすれば殆ど後ろを気にする事なくましてやフルスロットル等全く必要無く追い越しレーンまで一気に加速して行きます。正直な所、高速道路の制限速度内でGP800のポテンシャルを引き出す事は殆ど出来ないのですがその片鱗は十分知ることが出来ます。
工場出荷時では少し柔らかめのリアサスセッティングですがプリロードを2ノッチ程上げてあげるだけで素晴らしいハンドリングと揺るぎのない落ち着いた走りを体感出来ます。1,593mmというホイールベースが可能とする直進安定性はスクーターにとって大敵な横風にも微動だにしませんし高速域でのブレの無いハンドリングは確実に現在のスクーターの中で最高の物だと断言出来ます。
車両中央部に鎮座するVツインエンジンも嫌な振動など一切無くあらゆる場面、あらゆる回転域でスロットルに忠実に反応してくれます。速度が上がるに従って容赦無くライダーへ当たる走行風もGP800の武器である可動式スクリーンを上げる事によって殆ど体に当たらなくなり快適なクルージングを可能とします。
当店試乗車はGIVI製ミドルスクリーンを装着している為ウインドプロテクション効果は更に絶大で長距離ツーリング等での体力消耗を軽減してくれるでしょう。また今回のツーリングではGIVI製E52トップボックス+サイドケースのおかげでGP800の弱点でもある収納性もクリアーしとても快適なクルージングが楽しめました。
市街地での取り回しこそ250ccクラスに一歩譲るもののあらゆるシチュエーションで無敵の性能を誇るジレラGP800。大型バイクのパワーとスクーターの快適性と言う二つの鎧を身に纏った陸の巡洋艦を是非とも体験して頂ければと思います。


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